この項では、抗酸化物質、フリーラジカル、酸化ストレスとフラボノイドがどのように関連しあって人間の健康状態を左右するのかについて述べています。
抗酸化物質の役割
フリーラジカル – 酸化ストレスとDNA損傷の原因
フラボノイド – 主要成分
参考文献
抗酸化物質の役割
科学者たちは、エンゾジノールが持っている効能のある複合的抗酸化物質によって人体内の細胞を損傷するフリーラジカルが抑制されることを発見しました。
抗酸化物質は、酸化によって体内で常に発生するフリーラジカルを次々と消去する働きがあります。フリーラジカルは体内の細胞を損傷し、それは不安定な物質であるため酸化ストレスの原因となり細胞の代謝を著しく妨げます。体内のフリーラジカルを抑制すれば、疾病や老化の発現を遅らせて長期間にわたって健康的な生活を送ることができます。
私たちが享受できる抗酸化物質には2通りあります。
- スーパーペルオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンなどの体内に備わる抗酸化物質
- 果物、野菜、ナッツ、穀物等の食品から得られる抗酸化物質
加齢に伴い生体防御システムの有効性が低下すると抗酸化物質も減少します。そのためフリーラジカルが中和されなくなり、分子レベルで損傷を受けた細胞がゆっくりと蓄積していきます。
そのため、フリーラジカルによる人体への損傷を減らすため、抗酸化物質を食事に取り入れることが肝要となります。
エンゾジノールはプロアントシアニジン(または低重合プロシアニジン(OPC)) 、数々のフラボノイド、有機酸が混合した抗酸化物質です。これらの成分の複雑な混合物であることにより、エンゾジノールは、フリーラジカルのダメージから人体を守ることができる、最も強力かつ有効な抗酸化物質のひとつとなっています。
多くの研究者によると、体内のフリーラジカルを減少させるような食事に切り替えることで、健康に生活できる人生の期間を数年延長できるといいます。エンゾジノールに見られるようなフラボノイドは植物由来の自然な抗酸化成分で、疾患予防や健康増進作用があります。
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フリーラジカル – 酸化ストレスとDNA損傷の原因
私たちは常に外界の酸化作用に曝されていますが、それは体内でも発生しています。人体で毎秒発生する酸化を伴う化学反応は数万にのぼると言われています。
不安定な分子であるフリーラジカルによって発生した酸化ストレスは、人体の構造ブロックであるDNA、たんぱく質および脂質にダメージを与えます。
フリーラジカルと酸化ストレスの概要
フリーラジカルとは不安定な反応分子で通常は酸素を含みます。不安定な反応電子を一つ持つため、別の電子と結びついて安定しようとします。そのためにはまわりの環境から電子を一つ奪わなくてはなりません。私たちの体内の健康な細胞は格好の標的となるわけです。フリーラジカルは体内で過激な反応を繰り返し、その結果多くの細胞が傷つきます。細胞ひとつにつき、DNAは毎日フリーラジカルから約10,000回もの攻撃を受けると推測されます(Ames, 1993)。
体内でフリーラジカルの産生が亢進し抗酸化力が機能しなくなった状態を酸化ストレスといいます。私たちの細胞には常に発生するフリーラジカルから身を守るための生体防御システムがあり、内因性抗酸化成分によって酸化ストレスに対処しています。さらに体内細胞には、損傷を受けた分子や細胞が私たちの体全体を恒久的に蝕むことがないように修復機序も備わっています。しかし、すべての細胞が修復されるわけではなく、体内で未修復のダメージが蓄積していきます。
酸化ストレスが高まると細胞代謝を著しく妨げ疾患の発現を促進します。細胞組織の損傷もまた酸化ストレスを引き起こし、DNAダメージ、脂質過酸化反応、たんぱく質損傷および虚血性傷害(酸素欠乏)の原因となります。
人体は常にフリーラジカルや他の酸素由来分子(過酸化水素など)を産生していますが、抗酸化物質による防御能はさほど高くはありません。今日では、人々は体内のフリーラジカルレベルが高まるような物質や環境に常に曝されており、そのため人体は細胞の生化学システムの均衡を崩す酸素由来種によって容易に酸化しやすい状態になっています。フリーラジカル誘発因子には、代謝副産物、マクロファージや好中球、紫外線、汚染物質、高脂肪食、化学物質、喫煙および運動などがあります。
関連疾患と症状
多くの疾患がフリーラジカルおよび酸化ストレスに関連しており、次のようなものがあります。
- アレルギー
- アルツハイマー病
- 筋萎縮性側索硬化症
- ガン(膀胱、胸部、頸部、結腸直腸、転移性肺悪性黒色腫、卵巣/子宮内膜、前立腺、胃、上気道消化管)
- 心臓血管疾患
- 白内障
- 嚢胞性線維症
- 糖尿病
- 糖尿病性神経症
- 緑内障
- ハンチントン病
- 黄斑変性症
- 多発性硬化症
- 筋ジストロフィー
- 膵炎
- パーキンソン病
- リウマチ性関節炎および他の炎症性疾患
- 統合失調症
- 脳梗塞
- 遅発性ジスキネジア
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フラボノイド – 主要成分
フラボノイドは植物に含まれる自然な抗酸化成分で、疾患予防や健康増進効果のある物質です。疫学的研究では、フラボノイドの高用量摂取によって疾患発現が抑制され健康維持できることが示唆されました。しかしそれと同時に、日常の平均的な食事では果物や野菜から取り入れるフラボノイド量は十分ではないことも判明しました。
フラボノイドは、私たちが入手できる抗酸化物質の中でも最も強力で有効なもののひとつです。私たちはフラボノイドを体内で生産できないため、食事やサプリメントから摂取する必要があります。
松樹皮エキストラクトはフラボノイド成分が高度に濃縮されており摂取に最適です。エンゾジノールは精製された水のみを用いて抽出された松樹皮エキストラクトで、この摂取によって健康維持のために必要なフラボノイドを効果的に体に取り込むことができるのです。
抗酸化物質だけにとどまらないフラボノイドの威力
フラボノイドは、その性質や化学構造において多種多様です。現在、4000種以上のフラボノイドが確認されていますが、研究者によれば植物に存在するフラボノイドは20,000種にものぼると言われています。
バランス良く抽出されたエキストラクトは、どんな分子重量レベルにおいてもプロアントシアニジンを含むフラボノイド成分の完全なスペクトラムを示しています。抗酸化作用に加えて、植物由来フラボノイドは抗炎症、抗菌、抗ウイルス、コラーゲン安定化の各作用および細胞シグナリングにおける重要な効果といった、広範囲にわたる生物学的影響を持ちます。数多くの植物から抽出されたフラボノイドは、世界中においてあらゆる病気や体の不調の治療に使われてきました。
植物はすべて、それぞれの種の生物学的進化で培われてきた多くの成分から成り立っています。長い年月をかけて進化していく中で非常に複雑な成分が構築されて、それが植物の防御機序を担っています。樹皮は自然界における究極の防御システムであり、何十年、何百年にもわたって樹木を保護しているのです。
フラボノイドについての研究
フラボノイドについての研究は過去20年間で劇的に増加しました。
最初に脚光を浴びたのは1930年代で、Szent-Györgyiらが柑橘類の果実から2種類のフラボノイドを抽出することに成功しました。彼らの調査の結果、フラボノイドは人の毛細血管の脆性や透過性を低下させることが判明しました。フラボノイドは別名「ビタミンP」ともいいますが、”permeability (透過性)”の頭文字に因んでいます。
この研究はフラボノイドが人々の健康に与える影響について検証した最初のものでしたが、研究はそれ以上続行されずフラボノイドがビタミンであるという主張は1950年代には下火になっていました。
それ以来、フラボノイドが持つ多くのin vitroおよびin vivoにおける生化学的効果が報告されており、それは抗炎症、抗菌、抗ホルモン、抗ガン、抗腫瘍および抗アレルギー性疾患と多岐にわたります(Middleton, 1996)。
フラボノイドは、スーパーオキシド(Robak, et al, 1998)やヒドロキシラジカル(Husain, et al, 1987) といったあらゆるタイプの酸化ラジカル(Bors, et al, 1998) を中和したり、キレート化作用によって抗酸化作用を発揮します。キレート剤は私たちの体内の金属イオンに結合し、体が酸化するのを防ぎます。
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参考文献
Ames, BN, Shigenaga, MK, Hagen, TM (1993) Oxidants, antioxidants, and the degenerative diseases of aging. Proc. Natl. Acad. Sci. USA: 90, 7915-7922
Bors, W, Heller, W, Michel, C. (1998) The Chemistry of Flavonoids. From Flavonoids in Health and Disease, Edited by C A Rice-Evans and L Packer, Marcel Dekker, New York.
Hertog, MGL, Feskens EJM, Hollman PCH, Katan MB, Kromhout, D (1993) Dietary antioxidant flavonoids and risk of coronary heart disease: the Zutphen Elderly Study Lancet 342, 1007-1011
Husain, S R, Cillard, J, Cillard, P (1987) Hydroxyl Radical Scavenging Activity of Flavonoids. Phytochemistry, 26 (9)
Keli, SO, Hertog MGL, Feskens EJM, Kromhout D (1996) Dietary Flavonoids, Antioxidant Vitamins, and Incidence of Stroke. Arch Intern Med 156, 637-642
Middleton, E (1996) Biological Properties of Plant Flavonoids: An Overview. International Journal of Pharmacognosy 34 (5)
Pryor, WA, Cornicelli, JA< Devall, LJ, Tait, B, Trivedi, BK, Witak, DT, Wu, M (1993) J.Org.Chem. 58 (13), 3521-3531
Robak, J, Gryglewski, R J. (1988) Flavonoids are Scavengers of Superoxide Anions. Biochemical Pharmacology, 37(5)
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